科目コード 2022105
科目名
(英語名)
複合回路技術実習II
(Training of mixed circuit technology II)
対象学科 知能電子システム科
開講時期 2年 前期 後半
担当教員 佐藤司
単位数 2単位
開講形態 実習
授業概要 【目的】
安定に動作する電子回路を実現するには、回路設計に加え実装も重要である。この実習では実際に回路を製作し、動作検証までの流れと総合的な実装技術を習得する。
【到達目標】
  1. 高周波回路の特徴を理解している。
  2. 微弱信号の扱い方を理解している。
  3. 半導体素子を組み合わせ、センサーなどの増幅回路を製作できる。
  4. A/D変換の仕組みを理解し、応用回路を設計製作できる。
【科目の位置付け】
電子回路を実現するにあたって、ディジタル的な電位(0V〜5V)の範疇に留まらない考え方を学ぶものであり、育成する人材像と教育の重点項目①、③、知能電子システム科教育目標①、③に対応する科目である。
授業計画 【授業の方法】
実習で何を行うのか全体説明を行ったあと回路への部品実装を行い製作物課題を完成させる。また、製作記にあたるレポートも記述し提出する。
【日程】
  • 第1回 降圧電源回路と昇圧電源回路について
  • 第2回 ジュールシーフによる小型懐中電灯の製作
  • 第3回 ジュールシーフによる小型懐中電灯の製作と評価
  • 第4回 オペアンプのコンパレータ機能について
  • 第5回 サーミスタの仕組みについて
  • 第6回 任意の温度を測定できる温度計の製作と評価
  • 第7回 微弱な電圧変動を起こすECMについて
  • 第8回 非反転増幅率の計算と適用
  • 第9回 サウンドスイッチ回路の設計
  • 第10回 サウンドスイッチ回路の製作と評価
  • 第11回 1Byte(9bit)LED表示器の設計
  • 第12回 1Byte(10bit)LED表示器の製作
  • 第13回 RS232Cシリアルプロトコルについて
  • 第14回 簡易シリアルプロトコル可視化装置の設計
  • 第15回 簡易シリアルプロトコル可視化装置の製作
  • 第16回 測定器との併用によるシリアルプロトコル解析
成績の評価 【基準】
ディジタル的な電位(0V〜5V)に囚われない範疇における回路設計法を理解しているかを基準とする。
【方法】
レポート(30点)と、製作物課題(70点)を合わせた100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とする。
教科書・参考図書 教科書:使用しない。
参考図書:「アナログ回設計の勘所」森田一(著)CQ出版
その他 【履修にあたり】
授業時間だけで製作物を仕上げる時間の確保が無理のため、放課後や空き時間などを利用して仕上げて貰う事になる。
【この授業・実習に必要な機材】
特になし。