科目コード |
5022104 |
科目名 (英語名) |
施工管理実習Ⅲ (Training of Construction Management Ⅲ)
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対象学科 |
土木エンジニアリング科 |
開講時期 |
2年 前期 |
担当教員 |
墫佳彦、冨澤渉 |
単位数 |
4単位 |
開講形態 |
実習 |
授業概要 |
【目的】
この科目は、建設現場における知識・技術の定着に対応しています。調査・測量・設計・計画・施工・書類作成と建設現場の一連の作業を学生自ら考え、学生間でコミュニケーションをとる事で問題解決を図り道路構造物の完成を目的とする。
【到達目標】
- 工事測量における測量機器の取り扱いが理解できる。
- 工事測量に伴う座標計算が理解できる。
- 建設CADを用いた設計図面作図・施工計画に活用することができる。
- 各種作業に伴う安全管理を理解できる。
- 施工に伴う品質管理・出来形管理を理解できる。
【科目の位置付け】
土木分野の基礎を学ぶものであり、教育の重点事項①、②、③、⑤、土木エンジニアリング科教育目標①、②、③、⑥、⑦に対応する科目である。
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授業計画 |
【授業の方法】
1回180分(2回分)の実習を16週(32回)にわたり行う。実習開始当初は、各班5名程度の全4班編成で実施する。事前に、施工方法および施工管理(安全管理・工程管理・品質管理)を学習するので、実習では講義で学んだ事をアウトプットする事で、知識と技術の定着を図る。各回、実習の前に30分程度の解説を行うが、解説以降は学生が主体となり学生同士でコミュニケーションをとりながら実習を遂行していく。
【日程】
- 第1回 起工測量における測量機器の取り扱い。座標計算および高さ計算
- 第2回 地形測量実施に伴う座標計算および現場スケッチ
- 第3回 現況図面作成(武蔵CAD操作・座標入力・現況図面作図)
- 第4回 設計図面作図Ⅰ(道路側溝方向線の検討・ディスカッション)
- 第5回 逆打ち測量Ⅰ(座標計算・道路側溝中心杭設置・幅杭設置)
- 第6回 縦断測量・横断測量における水準測量および現場スケッチ
- 第7回 設計図面作図Ⅱ(道路側溝埋設深さ)および施工計画(重機配置計画)
- 第8回 道路側溝布設に伴う掘削作業用の丁張設置
- 第9回 施工管理(工事写真撮影(着工前)、安全管理(保安設備設置))
- 側溝工掘削(安全管理(掘削作業・地下埋設物・重機接触防止)
- 第10回 施工管理(工事写真撮影(追跡調査・側溝工掘削状況・出来形検測)
- 側溝工掘削(安全管理・床付け掘削(人力仕上げ)・高さ管理(LV))
- 第11回 道路側溝布設に伴う側溝布設のための丁張設置
- 第12回 施工管理(工事写真(基礎砕石敷均し・転圧状況)、測量(高さ管理))
- 側溝工基礎砕石敷設(人力敷均し・機械転圧)
- 基礎コンクリート型枠加工(電動工具を用いたコンクリートパネルの加工)
- 第13回 施工管理(工事写真(基礎コンクリート型枠据付状況・型枠検測))
- 基礎コンクリート型枠据付作業
- 第14回 施工管理(工事写真、コンクリート打設管理(幅・落下高・振動時間管理))
- 基礎コンクリート練り(配合計算・コンクリート練り・打設)
- 第15回 施工管理(工事写真・打設作業管理・コンクリート受入検査)
- 第16回 報告書作成
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成績の評価 |
【基準】
事前ガイダンスを含めて全てを学習し、指示された期日までにレポートを提出し、受理され合格された場合のみ単位認定の対象とする。
決められたルール・服装・安全注意事項等の指示を徹底して遵守し、不安全行動をすることなく安全に作業した場合のみ単位認定の対象とする。
【方法】
実習実技の取り組み内容70%、レポート30%を合計し100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とする。
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教科書・参考図書 |
教科書:自作テキスト
参考図書:共通仕様書(土木工事共通仕様書) 山形県県土整備部
共通仕様書(土木工事施工管理基準および規格値) 山形県県土整備部
土木工事写真の撮り方 財団法人地域開発研究所土木施工管理技術研究会 |
その他 |
【履修にあたり】
本実習は非常に危険な作業が伴いかつ高額な測量機器を取り扱う実習である。
以上の事から、遅刻を厳しく禁じる。また、建設機械・電動工具による巻き込まれ防止の観点から作業服等はガイダンスで指示したとおり着用すること。
また、炎天下での作業も行われるため、実習前日の睡眠を確実にとり、食事・塩分・水分を取り熱中症対策に注意して参加すること。
安全注意事項は実習ごとに指示を出すので、徹底して遵守すること。守れない場合は、学生の安全確保の観点から実習参加を認めないものとする。
【この授業・実習に必要な機材】
チューブファイル(A4タテ、背幅6cm)1冊(施工管理実習Ⅰ・Ⅱで使用した物)
関数電卓、野帳、筆記用具(鉛筆が望ましい)、雨具、防寒具、安全長靴、ヘルメット、
保護手袋、水分。
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