科目コード |
4011103 |
科目名 (英語名) |
建築環境工学 (Architectural Environment Engineering)
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対象学科 |
建築環境システム科 |
開講時期 |
1年 前期 |
担当教員 |
押切 剛伸 |
単位数 |
2 |
開講形態 |
講義 |
授業概要 |
【目的】
建築にかかわる基礎的な力学を中心とした物理学を理解した上で、環境中にある建築物の安全性及び快適性について理解することを第一の目的とする。建築構造物が安全であることに加え、居住環境が水、熱、空気それぞれが安全で快適な環境を創り上げていることを知らずに、さも当たり前のように暮らしている。しかしその陰には安全な水の供給や排泄物を流す下水、不快感の少ない温熱環境並びに安全な空気質管理を経て成り立っていることを知らなければならない。それらを踏まえ建築内部の音、熱、空気、水、光と色彩などを通じて建築環境構築の基礎を学ぶ。
【到達目標】
- 建築環境かかわる基礎的な物理学が理解できる。
- 建築構造物に利用される材料の基本的な力学について理解できる。
- 音環境における騒音評価並びに建物の音響性能について理解できる。
- 空気環境における室内空気汚染物質の理解と換気について説明できる。
- 光の特性と表記方法について理解し、照明設置の簡単な計算ができる。
- 色彩の基礎と各種表色系について理解ついて説明できる。
【科目の位置付け】
建築環境に用いられる基礎的な数学と力学を理解したうえで、建築物がシェルターとしての機能を優先して発展してきたが、環境との関わり並びに居住環境の調整技術が人類の発展とともに進化してきたことを理解することを目的とする。
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授業計画 |
【授業の方法】
教科書およびスライドを用いた講義ならびに実習を行う。
【日程】
- 第1回 人間の進化過程と環境の影響
- 第2回 環境要因の影響による建物文化発展の違い
- 第3回 建築学に求められる数学
- 第4回 建築学に求められる力学
- 第5回 材料力学基礎
- 第6回 電磁波および光の物理特性
- 第7回 光と視覚、日陰曲線
- 第8回 色彩の基礎、色彩の心理効果
- 第9回 表色系(マンセル表色系、PCCS表色系、XYZ表色系、オストワルト表色系)
- 第10回 照明機器、照度計算
- 第11回 熱力学基礎
- 第12回 外界気象
- 第13回 建物の熱性能
- 第14回 人体の熱収支と温冷感に影響する因子
- 第15回 試験
- 第16回 まとめと試験結果説明
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成績の評価 |
【基準】
課題提出状況と期末試験を持って単位認定とする。
【方法】
期末試験(70点)、課題提出(30点)を合計し100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とする。
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教科書・参考図書 |
教科書:生活環境学 改訂版、岩田利枝他、学芸出版社
やさしい建築数学、今村仁美他、学芸出版社 |
その他 |
【履修にあたり】
講義内容について、事前に教科書を予習し理解できない内容は整理しておくこと。
講義では、配布資料とスライドを見て理解を深め、しっかりノートをとること。
講義後は教科書、配布資料、ノートを見返して復習し、不明な点は質問すること。
レポート課題が出た場合は、提出期限までに必ず提出すること。
【この授業・実習に必要な機材】
特になし。
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