科目コード 4011112
科目名
(英語名)
生産工学概論
(Introduction to Production Engineering)
対象学科 建築環境システム科
開講時期 2年 後期 前半
担当教員 笹原理介(外部講師)、石坂明(外部講師)
単位数 2単位
開講形態 講義, 演習
授業概要 【目的】
他の製造業とは異なる建築生産の特質と、将来に向けた生産方式及び品質管理手法について習得する。
【到達目標】
  1. 建築生産に必要な工程計画手法や品質管理手法が理解できる。
  2. 建設業の生産性向上に向けた工業生産手法が理解できる。
【科目の位置付け】
建築分野の基礎を学ぶものであり、育成する人材像と教育の重点事項①、建築環境システム科教育目標①、に対応する科目である。この科目は、建築士試験受験資格取得のための指定科目である。
授業計画 【授業の方法】
教科書およびスライドを用いた講義ならびに演習を行う。後半は2日間の集中講義で、教室内に模擬工場を作り全員参加で生産シミュレーションを行う。
【日程】
  • 第1回 建築生産・施工の位置づけ、生産組織、工事契約、建築施工の近代化、プレファブ化・システム化
  • 第2回 施工計画の基本、事前調査、工法計画、施工計画図書、
  • 第3回 工程管理 基本工程計画、ネットワークによる工程計画、進渉度管理、作業改善
  • 品質管理 品質管理、品質保証
  • 第4回 原価管理 建設業の会計管理、建築工事原価、実行予算
  • 第5回 安全衛生管理 定義と範囲、安全衛生の諸規則、検討事項と諸手続き
  • 第6回 現場運営 現場組織、現場会議、業務推進計画、情報管理、近隣折衝、建築の儀式
  • 第7回 生産システムの効率化
  • 第8回 まとめと中間試験
  • 第9回 プレファブ住宅の歴史と時代背景、その生産方式の変遷
  • 第10回 日本の産業構造(需要と供給)
  • 第11回 見込み生産、後補充生産、受注生産
  • 第12回 住宅の工業生産
  • 第13回 整流化、標準化、同期化、建設のJIT
  • 第14回 ロット造りと1個造りのシミュレーション
  • 第15回 工程図の作成
  • 第16回 まとめと試験
成績の評価 【基準】
建築生産に必要な工程計画手法や品質管理手法、生産性向上に向けた工業生産手法を理解しているかを基準とする。
【方法】
課題及びレポート、中間試験、期末試験を総合して100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とする。
教科書・参考図書 教科書:初学者の建築講座 建築施工、中澤明夫・角田誠 著、市ヶ谷出版社 (建築施工に同じ)
参考図書:
その他 【履修にあたり】
講義内容について、事前に教科書を予習し理解できない内容は整理しておくこと。講義では、配布資料とスライドを見て理解を深め、しっかりノートをとること。講義後は教科書、配布資料、ノートを見返して復習し、不明な点は質問すること。レポート課題が出た場合は、提出期限までに必ず提出すること。
【この授業・実習に必要な機材】
特になし。