科目コード 1011110
科目名
(英語名)
安全衛生工学
(Safety and Sanitation Engineering)
対象学科 デジタルエンジニアリング科,メカトロニクス科
開講時期 1年 前期
担当教員 山口俊憲
単位数 2単位
開講形態 講義
授業概要 【目的】
製造現場では、生命、身体、環境に与える様々なリスクがある。これらのリスクを回避するためには、何がリスクであるかを知るだけでなく、リスクに気づく感性が不可欠となる。本講義では、産業事故を防ぐために必要となる基本的な考え方、事故の分析と対策立案方法に関する知識を身につけるだけでなく、事故防止の感性を高める。また、労働安全衛生に関する法令と指針を習得する。
【到達目標】
  1. 最近の事故発生状況を知り、説明する事ができる。
  2. 機械の安全作業の基本を知り、説明できる。
  3. 手工具の安全作業の基本を知り、説明できる。
  4. 電気の安全作業の基本を知り、説明できる。
  5. 安全管理の基本を知り、説明できる。
  6. 事故分析の方法を知り、対策の立案までができる。
  7. 労働安全衛生に関する法令と指針について説明できる。
  8. ロボットの安全な利用について説明できる。
【科目の位置付け】
専門分野の基礎を学ぶものであり、育成する人材像と教育の重点事項①②⑤⑥⑧、メカトロニクス科の教育目標①⑤⑥、デジタルエンジニアリング科の教育目標①に対応する科目である。
授業計画 【授業の方法】
使用ツール:ICT,スライド
授業形式:講義,演習,ディスカッション,グループワーク,プレゼンテーション
【日程】
  • 第1回 講義概要、作業着の着方、災害発生状況
  • 第2回 人間工学的にモノとコトを見る
  • 第3回 工場内で発生した過去のインシデント事例の紹介。
  •     気づいたヒヤリハット事例の提出。
  • 第4回 事例共有に向けた資料の作成方法の説明と資料作成。
  • 第5回 事例共有発表会。
  • 第6回 先に出された事例についてmSHELモデルによる分析(個人)
  • 第7回 先に出された事例についてmSHELモデルによる分析(グループ)
  • 第8回 mSHELモデルによる分析の発表と解説
  • 第9回 安全・事故防止に関する近年の考え方(Safety IとSafetyII)
  • 第10回 最近気づいた事故事例の提出と分析(グループ)。
  • 第11回 分析結果の発表と解説
  • 第13回 産業用ロボットの安全な利用
  • 第14回 労働安全衛生法の概要
  • 第15回 まとめと試験
  • 第16回 試験の解説
成績の評価 【基準】
産業事故を防ぐために必要となる基本的な考え方、事故の分析と対策立案方法に関して理解しているかを基準とする。
【方法】
試験(100%)
教科書・参考図書 教科書:製造現場の事故を防ぐ安全工学の考え方と実践中村昌充オーム社
その他 【履修にあたり】
この講義で学んだ事柄を実習の際に実践してほしい。
【この授業・実習に必要な機材】
特になし