科目コード 1121102
科目名
(英語名)
モールド加工
(Injection Molding)
対象学科 デジタルエンジニアリング科
開講時期 2年 前期 前半
担当教員 庄司英明
単位数 2単位
開講形態 講義
授業概要 【目的】
普段生活している私たちの身のまわりには、いたるところにプラスチック製品が使われている。この講義では、プラスチック製品と製造法、プラスチック射出成形用金型、射出成形機による成形加工、成形で発生する問題と対策などについて学ぶ。
【到達目標】
  1. 成形法の種類と成形品の特徴がわかる。
  2. 樹脂材料と特徴がわかる。
  3. 射出成形機の構造と特徴がわかる。
  4. 成形不良の原因と対策がわかる。
  5. 必要な型締め力が計算できる。
  6. 射出成形品の不良現象を理解し、その対策がわかる。
【科目の位置付け】
射出成形加工の基礎について学ぶものであり、育成する人材像と教育の重点事項①、機械システム系デジタルエンジニアリング科教育目標②に対応する科目である。
授業計画 【授業の方法】
教科書およびスライド、WEBを用いた講義を行う。
【日程】
  • 第1回 プラスチックとは
  • 第2回 プラスチックの性質(結晶性と非晶性、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂、粘弾性)
  • 第3回 成形法と成形品
  • 第4回 プラスチックの種類、特徴と用途
  • 第5回 射出成形の工程と成形サイクル、塑性変形と弾性変形、力と圧力と速度
  • 第6回 射出成形機の構造、型締め装置、型開閉動
  • 第7回 射出力、射出圧力、射出容積、射出率、速度、投影面積、型締め力
  • 第8回 可塑化装置、射出装置の種類と構造、スクリューの形状と役割、射出工程と保圧工程、V/P切換え制御
  • 第9回 結晶性と非結晶性樹脂の確認、樹脂の乾燥温度と成形温度
  • 第10回 金型とは、PL、ランナーシステム(スプルー・ランナー・ゲート)、ホットランナーとコールドランナー
  • 第11回 熱硬化性樹脂、金型の構造(2プレート金型、3プレート金型)
  • 第12回 収縮率、抜き勾配、アンダーカット、キャビティとコア、金型冷却、ガスベント
  • 第13回 射出工程と圧力工程
  • 第14回 成形条件、計量値計算、型締め力計算、冷却時間の設定
  • 第15回 充填プログラム、ショートショット法、ゲートシール時間
  • 第16回 成形不良の原因と対策
  • 第17回 射出成形作業について
  • 第18回 まとめと試験
成績の評価 【基準】
成形法、樹脂材料の特徴、射出成形機の特徴、成形不良の原因と対策、収縮率、型締め力の計算について理解してるかを基準とする。
【方法】
期末試験100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とるする。
教科書・参考図書 教科書:絵とき射出成形基礎のきそ横田明日刊工業新聞社
教科書:金型設計マニュアル(プラスチック射出成形金型編)(一社)実践教育訓練研究協会
その他 【履修にあたり】
特になし
【この授業・実習に必要な機材】
特になし