科目コード 1122104
科目名
(英語名)
CAD/CAM実習
(Training of Computer Aided Design and Computer Aided Manufacturing)
対象学科 デジタルエンジニアリング科
開講時期 2年 前期 前半
担当教員 庄司英明
単位数 4単位
開講形態 実習
授業概要 【目的】
この実習では、プラスチック用射出成形金型を製作するための、複雑な自由曲面を有する3次元CADのモデリング技術と、マシニングセンタで製作するための各種加工方法(CADCAM技術)について学ぶ。
【到達目標】
  1. 設計図面から3次元モデルを作成できる。
  2. 設計図面をもとに、加工方法を分析し加工工程を決定できる。
  3. 加工工程からCAMを使いカッターパスを作成できる。
  4. カッターパスからNCデータを作成できる。
  5. 作成したNCデータの切削シミュレーションができる。
  6. 作成したNCデータを使いマシニングセンタによる加工ができる。
【科目の位置付け】
CADCAM技術を修得するものであり、育成する人材像と教育の重点事項①、②、機械システム系デジタルエンジニアリング科教育目標①、②、③、④に対応する科目である。
授業計画 【授業の方法】
スライド、CAMソフト、マシニングセンタを用いた演習を行う。
【日程】
  • 第1回 3次元CAD/CAMシステムの概要と操作説明
  • 第2回 CAMのセットアップ(パート部品、ストック定義、機械定義、座標系定義、加工面指定、工具登録など)
  • 第3回 フィーチャー認識、加工プランの構築、ツールパスの作成、加工シミュレーション
  • 第4回 面加工、荒加工、中荒加工、輪郭加工、ポケット加工、オープンポケット加工、ボス加工、面取り加工
  • 第5回 プロファイル加工、穴加工
  • 第6回 多面フィーチャーと3軸加工、CNC補正と輪郭加工
  • 第7回 3軸ミルの基本操作、3軸加工-曲線投影加工
  • 第8回 2.5軸加工演習(面ミル、荒加工、輪郭ミル、らせんエントリ)
  • 第9回 3軸加工演習(領域クリアランス、Zレベル、フラット領域、パターン投影)、スキャロップ
  • 第10回 ポスト処理によるNCデータ出力
  • 第11回~第14回 部品モデルの作成実習(モデル作成、切削条件と加工手順の決定、NCデータ作成)
  • 第15回 工具準備、工具長測定、ワーク取付と座標系測定
  • 第16回 マシニングセンタによる実加工
成績の評価 【基準】
実習中の課題の作成状況と理解度による評価(100%)
【方法】
実加工した課題成果物について100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とする。
教科書・参考図書 教科書:個別に資料を配布
その他 【履修にあたり】
各自設計したモデルの加工を行うため、配布資料を見返して安全な作業を行うこと。
【この授業・実習に必要な機材】
マシニングセンタの実加工においては作業服、安全靴、安全帽、保護眼鏡を着用すること。