科目コード |
1231101 |
科目名 (英語名) |
ロボット工学 (Robotics)
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対象学科 |
メカトロニクス科 |
開講時期 |
2年 後期 前半 |
担当教員 |
中谷和弘 |
単位数 |
2単位 |
開講形態 |
講義, 実習 |
授業概要 |
【目的】
ロボットは製造業で使用される産業用をはじめとして、サービス、医療福祉、防災、教育など、広範囲に実用化が進んでいる。本講義では、そのようなロボットに使われている基礎技術を学ぶ。具体的にはロボットの構成要素(センサ、アクチュエータ、動作機構など)について学び、ロボットの運動を計算する方法を学ぶ。最後に近年、生産ラインでの使用が一般的になっている画像処理について、基本原理の習得と、オープンソースの画像処理ライブラリであるOpenCVを用いた演習を行う。
【到達目標】
- ロボットの歴史と基本構成を説明できる。
- ロボットの機構と運動学、アクチュエータ、センサ、コントローラなどの技術を説明できる。
- 各種ロボットの特徴を説明できる。
- マニピュレータの運動を記述し、解くことができる。
- 画像処理の原理を説明することができる。
- 画像処理環境を構築することができる。
- 物体の外観検査など画像処理プログラムを記述することができる。
【科目の位置付け】
ロボット工学の基礎を学ぶものであり、育成する人材像と教育の重点事項①、機械システム系メカトロニクス科教育目標①、④、⑤
に対応する科目である。
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授業計画 |
【授業の方法】
スライドを用いた講義ならびに演習を行う。
【日程】
- 第1回 ロボットの歴史と現在
- 第2回 ロボットの構成(センサ)、演習(三角関数、回転行列、外積)
- 第3回 ロボットの構成(アクチュエータ)
- 第4回 演習(微分積分、マニピュレータの運動方程式、仕事とエネルギ)
- 第5回 ロボットの構成(機械要素)
- 第6回 演習(マニピュレータ:順運動、逆運動学)
- 第7回 演習(静力学と動力学)
- 第8回 まとめ試験(中間)
- 第9回 画像処理(Python、OpenCVの環境構築)
- 第10回 画像処理(Pythonの基礎:四則演算、データの扱い)
- 第11回 画像処理(OpenCVを用いた画像の入出力、画像のデータ構造)
- 第12回 画像処理(画像変換:色、形状、2値化)
- 第13回 画像処理(フィルタ)
- 第14回 画像処理(エッジ検出、キャリブレーション)
- 第15回 画像処理(外観検査を想定したプログラムの実装)
- 第16回 まとめ試験(期末)
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成績の評価 |
【基準】
ロボットの構成とマニピュレータの運動学、画像処理の基本を理解しているかを基準とする。
【方法】
レポート(20点)、中間試験(40点)、期末試験(40点)を合計し、100点満点で成績評価を行い、60点以上を合格とする。
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教科書・参考図書 |
テキスト:配布資料
参考書:川嶋 健嗣、只野耕太郎著、絵ときでわかるロボット工学、オーム社 |
その他 |
【履修にあたり】
数学I、II、III、物理学、制御工学、プログラム言語、計測工学などの学習内容を前提として講義を行う。
【この授業・実習に必要な機材】
関数電卓
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