科目コード 9031302
科目名
(英語名)
法学概論
(Introduction to Jurisprudence)
対象学科 全科
開講時期 2年 後期 前半
担当教員 藤田稔(外部講師)
単位数 1単位
開講形態 講義
授業概要 【目的】
法とは何か、法の分類と体系、法の解釈と適用、憲法、民法、刑法、労働法、特許法、不正競争防止法の基本的な考え方を学び、社会人として技術者として、必要な基本的な法的なものの考え方を身につける。
【到達目標】
  1. 法とは何か、道徳との違いを説明できる。
  2. 法はどのように分類できるか、裁判所と判例の果たす役割を説明できる。
  3. 法の解釈と適用はどのように行うのか説明できる。
  4. 日本国憲法の基本理念と課題を説明できる。
  5. 民法における、権利の主体と客体、意思能力と行為能力、代理、契約、不法行為、債権と物権の違い、物権変動と即時取得などについて、説明できる。
  6. 労働者の基本的な権利と義務を説明できる。
  7. 特許権の意義と概要を説明できる。
  8. 営業秘密の保護に関する法と注意事項を説明できる。
【科目の位置付け】
技術の実践に関連する基本的な法制度を概観して、社会人・技術者として職務を遂行するために必要な、法的ものの考え方を解説する授業である。教育重点目標の実践技術者の育成に対応した科目である。
授業計画 【授業の方法】
配付資料とホワイトボードを用いて説明する。質問は、各回の授業時間の前後に教壇で受け付ける。
【日程】
  • 第1回 オリエンテーション 法とは何か
  • 第2回 法の分類 制定法・慣習法・判例法の概要
  • 第3回 法の解釈と適用
  • 第4回 日本国憲法の基本理念
  • 第5回 民法(権利の主体と客体、行為能力、代理、契約、不法行為)
  • 第6回 民法(債権と物権、物権変動と即時取得) 刑法
  • 第7回 労働法、特許法、不正競争防止法による営業秘密の保護
  • 第8回 試験と解説
成績の評価 【基準】
法制度の基本的概念を理解できているか、具体的事例で妥当な法的判断ができるかを評価基準とする。
【方法】
期末試験(100点) 60点以上を合格とする。60点未満の場合には、レポートの提出を課す。レポートが必要な水準に達するまで、レポートを繰り返して提出させる。
教科書・参考図書 参考書:『理系のための法学入門[改訂第7版]』杉光一成著法学書院
参考書:『憲法主義』南野森・内山奈月著PHP文庫
スマホに無料で六法が読めるアプリをインストールすることをお勧めする。
 弁護士や司法書士などが実名で公表している、法的問題を解説するWEBサイトには、参考になる情報がある。
 最高裁判所や法務省、厚生労働省、特許庁などの政府のWEBサイトにも、参考になる情報がある。
その他 【履修にあたり】
教科書は用いない。配付資料が事前に、学生向け電子掲示板にアップロードされるので、よく読んで予習しておくこと。授業直前には印刷した資料を配付する。講義は配布資料に沿って行うが、先の回の資料も早期に配付することがある。また授業で前回配付の資料を引き続き用いることもある。各回の授業の終了前に次回のテーマと範囲を予告する。欠席した場合には、教務学生課でその日の配付資料を受け取ること。
【この授業・実習に必要な機材】
特にない。