専任教員の紹介
機械システム系
教育内容
金属材料の強度試験とプレス加工
金型や機械武銀に使用される金属材料の強度と微視組織について長年研究してきました。摩耗や繰返し荷重が作用する厳しい環境で使用する場合、どのよう材料を使用すべきかデータを採取しております。
現在、プレス金型設計において、3次元CADとシミュレーション(CAE)を活用している県内企業は多くはありませんが、将来、間違いなく必要とされる技術です。現在、卒業研究とプレス加工実習においてプレス成形シミュレーションの解析と解析に必要な被加工材の機械的特性を調べています。
材料の知識を有し、CAD/CAM/CAEを駆使して、金型設計製作を行う技術者を数多く輩出したいと思っております。
来次 浩之
キーワード:金属疲労、熱処理、溶射、表面改質
Mail: kisuki@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
熱とエネルギと機械設計
卒業研究でン熱流体の装置や共同開発に取り組んでいます。
[左図上]手動キャピラリレオメーターの開発:流体の粘性係数を測定する装置です。一般には自動で動作しますが、簡便に手動で測定できる装置を製作しました。
[左図下]鑑識装置の開発:県警本部鑑識課と共同で足痕跡ビューアを改良しました。小型軽量、電池駆動で現場にも楽々移動できます。
社会人教育
伝熱工学:伝熱工学をベースにした各種熱計算や基礎的な知識に関する講義が可能です。
2次元CAD、3次元CAD教育:図面の作り方、CADの操作方法について教育できます。
空気圧機器:空気圧機器の構成要素、熱力学や流体力学の計算、空気圧機器のサイジング設計について講義できます。
加藤 和憲
キーワード:2次元/3次元CAD設計、空気圧機器設計
Mail: kazunori@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
射出成形金型設計製作
射出成形金型の設計製作を行っています。3次元CADでプラスチック製品の設計から金型の設計まで行った後、設計データからCAMを用いて加工プログラムを作成します。金型の加工は、主にマシニングセンタで行っています。また、本校の80t射出成形機を使用して射出成形まで行い、ものづくりの一連の流れを指導しています。
学生を対象とした金型コンテストへの取組みを行っており、スライドコア構造が必要な金型製作や高い寸法精度が求められるコンテスト課題に挑戦することで発想力や技術力の向上に取り組んでいます。
技能検定取得に向けた指導を積極的に行っています。特にフライス盤や普通旋盤の指導に力を入れており、機械加工を行うための基礎となるスキルを持った技術者を育成しています。技能五輪などの各種競技会にも参加し、高度な技能の習得に取り組んでいます。
多田 淳
キーワード:CAD/CAM、機械加工
Mail: tada@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
PLCによるシーケンス制御の教育
PLC(Programmable Logic Controller)は工場の生産ライン等の制御を行なうのに欠かせない機器です。コンベアやスライダを組み立て、空気圧のバルブ等の配管を接続し、商品の自動搬送・仕分けを行うなどメカトロニクスの要素そのものです。そのプログラミングを行うために必要とされるのが、PLCになります。ラダー言語やSFC言語を駆使して制御を行います。これらの制御技術を教育しています。
志田 長
キーワード:シーケンス制御、マイコン制御
Mail: shida@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
ロボット技術を応用しいろいろな機械を開発
卒業研究で,ロボット技術を応用し,色々なロボットや機械を学生と共に研究・開発しています.機械の設計と製作から電気電子回路の設計組立,および制御まで全て学生が主体で開発し,私はその指導をしました.
工藤 誠
キーワード:ロボット技術、役立つ機械
Mail: m_kudo@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
色々な機能を持たせたロボットの製作
私の専門は制御理論(フィードバック制御)ですが、メカトロニクス科では、主に電子回路設計・製作やマイコンの制御プログラム作成を担当しています。その制御対象として、自立型の競技用ロボットの製作・制御を行ない、学生と一緒に「思い通りにロボットが動く」という達成感を共有しています。
卒業研究では、実習の延長として、「こんな機能を持ったロボットがあったら良いよね」という所からスタートし、ロボットの構想・設計・製作・制御までを、学生と一緒になって取り組んでいます。
また、実習で担当している電子回路やマイコンのプログラムを応用し、環境条件の計測・制御にも取り組んでいます。
奧山 正
キーワード:ロボットの製作・制御、電子回路の応用
Mail: okuyama@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
ものづくり現場の生産性・品質・安全性向上
ものづくり現場の生産性・品質・安全性向上に向けて、現状分析に基づく課題抽出、対策立案、重要度に基づく対策実施、対策実施による効果の評価、そして標準化に向けた取組みを企業の方々と協同で行なっています。このとき、試作設計段階の見える化、製造過程の見える化、戦略的人材育成のPDCAサイクルの持続的回転を意識しています。これまで、機械機器組立、切削工具設計・製造、精密板金、アパレル縫製など、様々な生産現場の改善に取組んできています。この取組みを通して、継続的な改善に取組むことのできるノンテクニカルスキルを意識した人材の育成も同時に行なっています。最近は、IoT活用による工場の見える化、自動化・ロボット化の検討だけでなく、生産改善によって得られた余裕を働きたいと思える環境づくり、そして、UX(ユーザ体験)に基づく新製品開発に取組むことができないかと考えています。
山口 俊憲
キーワード:安全性、生産改善
Mail: yamaguch@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
ロボットの開発と組込み制御
卒業研究では,これまでにない新しいロボットの開発に取組んでいます.この開発過程では,ロボットのアイディア創造から,機械図面化,部品加工,機械組立て,制御回路の設計製作,制御プログラムの作成とデバッグまでといった一連の技術を習得します.また,ロボットコンテスト用のロボットも製作しています.これらのロボットは,プログラムされたマイコンが組込まれ動作します.その他,電子部品で作るアクセサリやセンサを組込んだ模型電車等,ものづくり教室の教材を開発し,主に小学生を対象として教室を開催しています.
舩見 洋祐
キーワード:ロボット、マイコン
Mail: funami@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
工業材料に行われる材料試験の応用
工業材料に対して一般的に行われる引張・圧縮などの材料試験を応用して、軟材料の変形観察や生体組織の力学的特性の取得を目指しています。近年では、有機EL照明を教育用光弾性実験装置の光源として応用することや、他方で家庭用植物工場の照明などに使用することなども検討しています。
授業については、材料の比重や比熱、Young率や線膨張係数などの材料特性を取得する実験を中心に、材料力学の講義と関連付けて実施しています。また、3次元CADやCAE、3Dプリンターを使用した教材を応用して機構学や機械運動学などについての講義も行っています。
小笠原 誠
キーワード:CAD、CAE、バイオエンジニアリング
Mail: m-oga@yamagata-cit.ac.jp
知能電子システム科
教育内容
光干渉で物体内部の構造を探る
OCT(Optical Coherence Tomography)は低コヒーレンス光の干渉を利用して物体内部の構造を高い分解能で画像化する技術です。この技術は,山形大学で生み出された技術で,眼科用の診断装置として実用化されています。SD-OCTは,このシステムの干渉光検出部を多チャンネル分光器に置き換え,検出した干渉スペクトルにIFFT(高速フーリエ逆変換)を実行することにより,機械的な掃引なしで内部の断層画像を得る方法です。OCTには、光学技術の他に信号処理、画像処理技術が用いられており、これらの技術分野に対応可能です。また、LabVIEWの導入教育やLabVIEWを用いた計測システム開発についても対応可能です。
船場 忠幸
キーワード:SD-OUT、TD-OUT、光干渉計測、信号解析、LabVIEW、磁気記録
Mail: funaba@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
センサネットワークで様々な情報を知る
・センサネットワークとはセンシング機能を持つ複数の小型無線端末がネットワークを構成し, 様々な情報を正確に効率良く収集するシステムです。
・健康モニタリングシステム本研究室では, センサネットワークを健康管理に応用する研究を行っています.
荒井 順平
キーワード:センシング、マイコン制御、無線ネットワーク
Mail: arai@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
画像認識を利用した応用
動画像として、画像を時系列で取り込んだ場合、静止している背景の部分と動いている対象物に分類できる。例えばこの対象物を抽出し、それが人間がどうかを判断し、人間の場合に侵入者として検知するシステムを構築できる。この研究には、フレーム差分、肌色認識、顔認識等の技術を利用している。
間宮 明
キーワード:画像処理・認識、GPGPU、ソフトウェア設計
Mail: mamiya@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
パラメータ設計によるシステムの最適化
MTシステムは、パターン認識・分類・判定を行うタグチメソッド(品質工学)の手法の1つです。この手法を用いることで、多次元特徴量を2次元に圧縮して可視化することができます。信号の正常値を集めることで、コンピュータが異常値を判定するシステムを構築することができます。
小野寺 弘貴
キーワード:CAE(静解析、振動解析)、パラメータ設計、MTシステム
Mail: onoderah@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
マイコンを活かしたものづくり
身の回りにある機器の多くには、マイコンを中心とした組込みシステムが導入されています。こうした組込みシステムの登場によって、少々複雑な機能の変更にあっても、ソフトウェア的な調整を加えるだけで柔軟に対処ができるようになりました。
最近では、ハードウェア技術よりもソフトウェア技術が重要視される事が多くなりましたが、自分で解決しなければ先に進まない物事に直面した場合には、どちらの技術であっても手段として用いれる方が、より成功に近づくものだと信じています。組込みを実現するためには、ハードウェアとソフトウェアとの両面が必要になるため、幅広い知識と技術が必要となります。つまり、ものづくりは大概にして面倒だったりするものなのです。
ものづくりが好きだという学生の気持ちを伸ばせるよう、また、どちらであっても教えられるよう、自分自身、日頃から知識と技術の習得に励んでおります。
佐藤 司
キーワード:マイコン、デジタル回路、C言語、PIC、AVR、Arduino
Mail: t-sato@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
組込機器開発技術と手法
電子機器の中心部となる組込みシステムにおいて、ハードウェア、ソフトウェアの技術知識と共に、開発手法、品質、検証方法など開発全体で必要な知識とリンクさせながら、指導をしております。
近年においてはIoT社会に必要なモノの見える化、その情報をもとに制御、最適化を目指したシステムに取り組んでいます。
赤間 弘幸
キーワード:IoTソリューション
Mail: akama@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
無線P2Pネットワークの研究
アクセスポイントや基地局を介さずに端末同士が直接通信を行う無線P2Pネットワーク(MANET、DTN)は災害時の通信、IoTのようなセンサーネットワークを支える技術として研究されています。
ゼミでは、ネットワークシミュレーターのns3やTheONE、Androidを使った実機評価によって無線P2Pネットワークについて研究しています。
MANET:Mobile Adhoc NETworkの略で、端末同士が直接通信するネットワークです。有線ネットワークとは異なり、端末の移動により、ネットワークが動的に変化するのが特徴です。
DTN:Delay/Disruption Tolerant Networkの略で、MANETと同様の特徴を持ちます。MANETの中で、特に劣悪な通信環境で通信するための技術がDTNです。トランスポート層の上にバンドル層と呼ばれる新たなレイヤを作り、そのプロトコルにより劣悪な通信環境に対応しています。
逸見 健太
キーワード:MANET、DTN、ネットワークシミュレーション
Mail: henmi@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
知的エージェントの協調による問題解決
多様で膨大な情報に誰もがアクセスできる今日、人間に代わって情報を処理し、自律的に協調的に問題を解決するソフトウェアエージェント技術に関する研究開発や実用化が進められています。特に人工知能(AI)の進歩により、人間のように状況に応じた判断や成長ができる知的エージェントによって、問題解決の幅が広がっています。
ここでは様々なエージェントの協調に関する研究に取り組んでいきます。例えば、工場の業務効率化や品質向上にはある1工程だけでなく社内外の改善も重要です。局所的な問題解決をする社内外の既存システムや安価なものを組み合わせてひとつの大きな問題を解決することが大切です。各問題に適したエージェントや人・モノ・情報等を協調させて問題解決するための技術を研究していきます。
草刈 徳之
キーワード:Deep Learning、ビッグデータ、作業効率化、RPA
Mail: kusakari@yamagata-cit.ac.jp
情報システム科
教授 阿部 功
専門分野: ソフトウェア工学、画像処理 |
教授 岡崎 徹
専門分野: ソフトウェア工学 |
教授 鈴木 康彦
専門分野: 各種アプリケーション開発 |
准教授 大津 君彦
専門分野: コンピュータネットワーク、システムインテグレーション |
准教授 澁谷 倫子
専門分野: 画像処理、画像認識 |
主任講師 佐藤 啓一
専門分野: データサイエンス、超音波センシング |
教育内容
クラウドを活用したシステム開発
現実社会に存在する課題を解決するために、ICT技術を使いシステムを開発しています。スマートフォンやタブレット、PCなどのアプリケーション開発からそれらを連携させるためのシステム構築、クラウドの活用まで幅広く行っています。
また、コンピュータグラフィックス(CG)、仮想現実(VR)や複合現実(AR)を利用したシステム開発も行っています。
分野や新旧にとらわれず、オープンソースソフトウェア(OSS)を中心に使える技術は何でも使い、最適なシステムを作り上げることを常に心がけて、教育・開発に取り組んでいます。
阿部 功
キーワード:スマホアプリ、Webアプリ、VR、MR、CG
Mail: abeisao@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
OSSを利用したWebアプリケーション開発
授業では、Java言語の基礎教育を長く担当してきました。近年では、Web周りのHTML、CSS、JavaScriptおよびPHPを担当しています。これらのプログラミング言語とデータベースを組み合わせたWebアプリケーション開発を卒業研究(PBL)で行っています。
岡崎 徹
キーワード:Java、HTML、CSS、JavaScript、PHP、Webアプリケーション開発
Mail: okazaki@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
プログラミング技術・情報処理試験対策
授業ではJava言語によるプログラミング教育を担当しており,JavaやPHPによるDB連携のWebアプリケーション開発技術を教えております.また,エンタープライズ系のオンプレミス型アプリケーション開発も行っております.
他には基本情報技術者試験や応用技術者試験の合格を目指した対策講座を担当しております.
鈴木 康彦
キーワード:Java、DB
Mail: suzuki@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
情報技術によるイノベーション
企画(ビジネスのモデル化)・構築(システム基盤の設計構築)・開発(ソフトウェアシステムの設計開発)までトータルに取り組んでいます。
・意義・費用対効果を考慮した技術的発案ができる人材の育成
・要件による最適な仕様策定ができる人材の育成
・効果的な技術選択ができる人材の育成
・ユーザービリティなどに拘った実践的技術スキルの向上
を教育重点としています。
人材育成の評価の場として学生が取り組むビジネスモデルコンテストの指導や、技能五輪の競技職種「ITネットワークシステム管理」の指導にも取り組んでいます。
大津 君彦
キーワード:システム企画/設計/構築/開発、ビジネスモデル
Mail: ohtsu@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
画像処理・画像認識の応用システム、各種アプリケーション開発
画像処理,画像認識に関わる分野を専門としており,近年はこれらの技術を応用したアプリケーションの開発に取組んでいます.
画像認識は『コンピュータの視覚』に相当する技術であり,様々な応用が期待されています.話題の機械学習(AI,深層学習)にも注目しながら,実用システムの開発を目指し,研究を行っています.
また,授業においては,ソフトウェア開発全般を担当しており,スマートフォン,タブレットなどのモバイル機器をターゲットにしたアプリケーション開発についても指導しています.
澁谷 倫子
キーワード:画像認識、Androidアプリケーション開発
Mail: shibuya@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
トラッキングデータを用いた観光客の動態分析の研究
観光客をターゲットとした携帯端末向け観光情報提供アプリケーションから得られるトラッキングデータには, データ取得日時や位置情報(緯度・経度)などの行動履歴となるデータが含まれています。これらのデータは時々刻々と生成・蓄積され続けています。このようなビッグデータを分析することで観光客の主な行動パターンを推定することができ、より有効な分析手法をデータ提供元の企業と共同で検討しています。
また、データ分析の処理自体をトラッキングデータがデータセンターに集約されるタイミングである程度のデータ加工等の処理をFPGAのようなハードウェアで行ってから蓄積させ、負担軽減を図るような演算手法についても検討しております。
佐藤 啓一
キーワード:ビッグデータ、FPGA
Mail: satokei@yamagata-cit.ac.jp
建築環境システム科
教授 堤 和司
専門分野: 建築設備、施工管理 |
教授 江川 嘉幸
専門分野: 住宅構法、建築CAD |
准教授 押切 剛伸
専門分野: 環境エネルギー工学、電気化学 |
准教授 目黒 初雄
専門分野: 電気設備設計、保守技術 |
准教授 本郷 智大
専門分野: 給排水衛生設備 |
准教授 宮城 聡
専門分野: 熱工学、空気調和工学 |
教育内容
「建設業」は現場が一番面白い!
前職では、ヘルメットに作業服、安全帯・安全靴を着用し、建築現場で設備の現場監督(施工管理)をしておりました。比較的大きなサブコンでしたので、設計部・技術部・工事部等様々な部署が有りましたが、会社を背負う部署は「工事部」と信じ、入社から退職する迄の7年間は現場で過ごしました。企画・設計が素晴らしくても、それを実行に移さなければ“絵に描いた餅”であり、いくら優秀な担当者が図面を作成しても、それが施工できない図面では何もならない。日本では“設計図で施工が出来ない”状況にあり、現場では必ず施工図を作成しなければなりません。また、施工途中での設計変更は日常茶飯事であり、現場での適切な判断が求められます。これらの体験を思う存分に活かし、設備施工系の授業(学科・実習)を行っております。
また、技能五輪(配管職種)山形予選会・全国大会も担当し、実際に現場で作る(創る)を実践しています
堤 和司
キーワード:設備施工管理、技能五輪(配管職種)
Mail: tsutsumi@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
住宅の省エネルギー性能評価
地球温暖化や東日本大震災を契機としたエネルギー問題の中で、増加を続ける家庭部門の省エネルギー対策が課題になっています。
山形県のような寒冷地では、家庭におけるエネルギー消費量のうち暖房エネルギーが大きな割合を占めており、省エネルギー化のためには、建築による手法と設備による手法を組み合わせた対策が必要となります。
特に建物外皮は、建設後に改修するには相応のコストと時間を要するので、慎重な計画が求められます。建築による手法を検討する際の支援として、建物外皮の高断熱化と日射熱を積極的に取り込むことによる省エネルギー効果や快適性について各種測定装置による性能評価を行っています。
また、BIMによるエネルギー消費シミュレーションにも取り組んでいます。
江川 嘉幸
キーワード:断熱性能、温熱環境、省エネルギー、BMI
Mail: egawa@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
室内環境中ダニアレルゲンセンサの開発
室内環境においてカビ・ダニ等のハウスダストが問題になっており、その中でもアレルギー性喘息などに代表されるアレルギー反応の原因物質であるダニアレルゲンの検出が罹患患者にとって非常に重要となる。そこで、Glucose Oxidase(GOD)を標識したダニ抗体を用いて電極型ダニアレルゲンセンサの開発を行っている(図1)。室内空気中のダニアレルゲンの測定には精製水へのバブリング法によりサンプリングを行う。
押切 剛伸
キーワード:ハウスダスト、室内空気汚染
Mail: oshikiri@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
電気設備の設計と劣化診断技術
〔教育・研究概要〕
建築物には電気を受電するための設備(高圧受電設備)や太陽光発電設備など多くの電気設備があります。電気設備が故障すると、停電だけでなく感電事故に至る恐れもあります。
このため、故障を未然に防ぐための検査方法や劣化診断技術について研究しています。
また、電気設備の老朽化に対応した設備更新に係る改修方法を提案しています。
〔教育・研究内容〕
・電気設備の熱画像診断による予防保全の研究
・太陽光発電装置の故障診断方法に関する研究
・オフグリッド住宅に必要な電力自給システムの提案
・デマンド制御に関する研究
・照明設備の老朽化に関する研究
・電気温水蓄熱器の制御装置故障原因の調査
目黒 初雄
キーワード:電気設備、予防保全、設備診断、太陽光、照明、省エネルギー
Mail: meguro@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
排水システムの排水能力・通気能力の基礎評価
建築設備の給排水衛生設備を担当しています。建物内の給排水衛生設備の計画や設計に加え、建築設備CAD教えています。研究テーマは、給排水衛生設備のシステム評価に関する研究を行っており、排水通気設備が専門です。近年では、排水用通気弁を用いた排水システムの排水能力、排水横主管内の搬送性能に関する研究を行っています。
[主な研究]
低層住宅排水システムの排水能力影響と排水能力試験手法に関する考察
排水横主管内の排水流れと許容流量決定に向けた一考察
排水横主管の排水流れと搬送性に関する一考察
本郷 智大
キーワード:排水システム、排水能力、性能評価
Mail: hongou@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
空気調和設備における省エネルギー手法
生活水準の向上に伴う空気調和設備の普及により建物の消費電力が増加し、昼夜の電力需要格差が問題となっています。この問題に貢献できる技術として、夜間電力を熱に変換して貯蔵し、日中に使用する蓄熱技術があり、これが主となる研究テーマで、空気調和設備で用いられる熱エネルギーに関する研究を行っています。
現在は、蓄熱量が多く熱の出し入れが比較的容易な潜熱蓄熱材(PCM)に関する研究を行い、PCMの熱物性測定実験装置の開発や、実験結果から蓄熱材の蓄・放熱特性を把握し、その特性が表現できるシミュレーションプログラムの開発を行っています。
また、夜間に建物のコンクリート部分に熱を貯め、日中にその熱を取り出して空調を行う躯体蓄熱空調システムに関する研究、さらに建物の空調システムにおける省エネルギー化設計手法や空調機器の最適運転方法に関する研究を行っています。
宮城 聡
キーワード:空気調和設備、省エネルギー、蓄熱技術
Mail: miyagi@yamagata-cit.ac.jp
土木エンジニアリング科
教授 古谷 浩
専門分野: 測量学、施工管理 |
教授 千葉 陽子
専門分野: コンクリート工学、維持管理 |
主任講師 石岡 忍
専門分野: 地盤工学、地質学、建築環境 |
主任講師 墫 佳彦
専門分野: 土木施工管理 |
主任講師 小笠原 基
専門分野: 水理学、河川工学 |
主任講師 田宮 豊
専門分野: 土木施工管理 |
教育内容
施工管理に関する研究
卒業研究では,土木エンジニアにとって必要不可欠な「工事測量」についての基本的な技術を復習しながら,作業の効率化や高精度化について研究します。
また,「コンクリート」や「土」などの土木材料の特性についても,総合的に研究しながら,「土木施工技術者」としての一連の技術を習得します。
古谷 浩
キーワード:測量、コンクリート、リモートセンシング
Mail: furuya@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
インフラメンテナンスに関する研究
土木構造物の設計・維持管理に長年携わっており、特に、既設橋梁(コンクリート及び鋼)の調査、診断、健全度評価、補修・補強に係る分野を専門としています。
インフラメンテナンスが必要とされる昨今、限られた財源の中で橋梁群の効率的、効果的な維持管理を行うには、劣化状態や耐荷力を踏まえた的確な健全度の把握が重要です。そのため、橋梁群の多くを占める小規模橋梁を対象として、載荷試験等の実施による簡易的な健全度評価手法の研究を行っています。
また、コンクリート構造物の損傷について、研究を行っています。
千葉 陽子
キーワード:コンクリート、点検・診断・維持管理
Mail: chiba@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
地盤工学に関する研究
土質力学、やまがたの地理と地質、防災工学を主に担当しています。
卒業研究では、山形の地理的・地質的な特徴を踏まえた地盤工学の研究を行います。他に、UAV(ドローン)を活用した効率的な調査手法の確立、土木施工において必要となる土壌汚染等の環境側面についても研究題材として考えています。
講義・卒業研究を通じて、土木施工における地すべり、軟弱地盤、地盤沈下等の土質・地盤リスクに対応できる技術力、多発する豪雨・地震等の自然災害に対応できる技術力を取得できるように指導します。
石岡 忍
キーワード:土質力学、地質
Mail: ishioka@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
人と地球にやさしい環境づくり
前職(土木施工管理会社での管理業務)を活かして、施工系の座学および実習を担当しています。
研究テーマは、来年度から始まる卒業研究に向けて現在のところ、様々な角度から、複数の研究について実現可能か否かを探っているところです。
方向性としては、土木施工管理に関する研究を主体に、県内の農林大学校や農業高校と連携したグリーンインフラ整備について。または、既設構造物の維持管理や除雪対策などをテーマに可能性を探っているところです。
墫 佳彦
施工、安全
Mail: hanawa@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
山形県内における自然災害対策に関する研究
授業では、測量の学科と実習の他に、河川工学や水理学などの学科を担当しています。
卒業研究では、山形県内における、豪雨、洪水、土砂災害、豪雪などの自然災害対策や、河川環境に関する研究などを予定しています。研究手法としては、PCによる数値計算やGIS(地理情報システム)を用いた解析の他に、UAV(ドローン)などのICT・IoTを活用した現地調査や模型実験を考えています。
小笠原 基
キーワード:河川環境、土砂水理学
Mail: ogasawara@yamagata-cit.ac.jp
教育内容
施工管理技術の進歩と今後の展望
道路建設や防災対策を実施してきた経験を活かして「土木施工管理」を主に担当しています。
施工管理は道路やダムといった社会基盤施設を実際に建設する際、マネジメントを行うことを指します。施工管理の技術は目覚ましく発展しており、特に機械化施工は生産性を大幅に向上させました。今後は情報技術の進歩もあり更に省力化が進んでいくと考えられます。卒業研究では施工管理に係る建設技術の応用について研究したと考えています。
また、現代は自然災害が猛威をふるっており、浸水被害や土砂災害等が頻発しています。災害発生時の復旧や防災対策に大きな役割を果たすのが土木技術者です。授業では社会における土木技術者の重要性を理解し、行動できる人材の育成に取り組んで参ります。
田宮 豊
キーワード:道路建設、防災対策
Mail: tamiya@yamagata-cit.ac.jp